こんにちはヤク学長です。
☆この記事はAWSアソシエイトZERO3版を網羅しています☆

本記事の目的は、「アソシエイト試験に合格するため」または「合格した方が知識を思い出す」ことを目的としています。

【本記事のもくじ】

まず、AWSに真剣に取り組むための概要を解説します。
下記の方法で、簡単に概要を抑えることができます。

  • 1.AWS概要
  • 2.クラウド
  • 3.AWSの仕組み
  • 4.そもそもAWSを選ぶ意義とは?
  • 5.まとめ

それでは、上から順番に見ていきます。

なお、上記を完全に抑えればAWSアソシエイトのAWS概要の範囲が網羅されております。

そんな私は「Amazonアソシエイト」の資格取得までにとても苦しみました。
ですが、今回からは私の苦労したところに加え、Amazonアソシエイト資格の資格対策になるよう余るところなく解説します。

記事の内容は「転載 & 引用OK」問題ありません。

1.AWS概要

まずは、クラウドと仮想化の違いから理解していきましょう。

クラウドサービスは、仮想化技術に基づいているため、仮想化を理解しないとクラウドサービスをしっかりと理解できません。

①仮想化を理解しよう

仮想化は、物理的なインフラの構成を隠し、新しい仮想領域を作成する技術です。

仮想化を使用することで、物理的なサーバを複数に分割したり、逆に複数のサーバを統合して一つに見せかけることができます。

ストレージにおいても、物理的に複数のストレージを使用しながら、仮想化を使用して統合した大容量ストレージとして使用することができます。

仮想化の仕組み

仮想化は、物理的なインフラに対して、仮想化ソフトウェアを設定し、機能をユーザーに切り分けることで実現します。

仮想化ソフトウェアとしてはハイパーバイザ型、ホスト型(VMWARE)、コンテナ型などの仮想化方式が有名です。

インストールをして使っていきます。ストレージ仮想化では、複数のストレージを仮想的に統合し、大きなストレージを構成します。

仮想化の対象

仮想化は以下の4つに分類されます。

サーバーの仮想化

サーバー仮想化では、1台の物理サーバー上に複数のOSを切り分けて実行することができます。

これにより、物理的なサーバーを最大限に活用し、運用コストを削減することができます。

また、仮想化により、サーバーのスケールアウトや災害復旧などのためのハイアベイラビリティも実現します。

一般的に使用される仮想化技術には、VMware, Hyper-V, Xenなどがあります。

ストレージの仮想化

ストレージの仮想化は、物理的なストレージデバイスを複数の仮想ストレージデバイスに分割し、それぞれに独立したリソースを割り当てる技術です。これにより、物理的なストレージを最大限に活用し、運用コストを削減することができます。

また、仮想化により、ストレージのスケールアウトや災害復旧などのためのハイアベイラビリティも実現します。

ストレージの仮想化には、ブロックレベルの仮想化とファイルレベルの仮想化があります。

ブロックレベルの仮想化では、物理的なストレージを直接仮想ストレージに変換し、ファイルレベルの仮想化では、ファイルシステム上に仮想ストレージを作成します。

一般的に使用されるストレージの仮想化技術には、SAN(Storage Area Network)の仮想化、NAS(Network Attached Storage)の仮想化、オブジェクトストレージの仮想化などがあります。

ネットワークの仮想化

ネットワークの仮想化では、新しい仮想ネットワークを構築し、制御をソフトウェアによって動的に実施する技術で、SDNなどのソフトウェアによって実現します。また、VLANは、バーチャルローカルエリアネットワークのことで、VLANによって仮想のローカルエリアネットワークの範囲を動的に設定することができます。

デスクトップ仮想化

デスクトップ仮想化は、サーバー上に置かれたPC環境のデスクトップ画面を遠隔地にある接続端末に転送する技術で、仮想PC方式とブレードPC方式があります。これは高いセキュリティを提供するデスクトップとなります。仮想化を利用することで、インフラの効率性や柔軟性が大きく向上します。サーバースペースを削減し、データセンターのコストを削減することができます。

仮想化のメリット

一つのサーバーを複数に分けて効率的に使うことができ、物理的なサーバースペースを効率的に削減することができます。

サーバーの購入数を減らし、調達も迅速化されます。構成変更やメンテナンスも柔軟に対応が可能になり、セキュリティも高めることができます。

  • リソースの最大活用: 仮想化により、物理的なリソースを最大限に活用することができ、運用コストを削減できます。

  • スケールアウト: 仮想化により、リソースを追加することで、システムのスケールアウトが可能になります。

  • ハイアベイラビリティ: 仮想化により、複数の仮想リソースを持つことで、災害復旧やメンテナンス作業などのためのハイアベイラビリティを実現することができます。

  • ソフトウェア開発のスピードアップ: 仮想化により、開発環境を構築するための時間を短縮することができ、ソフトウェアの開発スピードをアップさせることができます。

  • 移行性: 仮想化により、物理的な環境から仮想環境に移行することができます。

  • セキュリティの強化: 仮想化により、仮想リソースへのアクセスを制御することができ、セキュリティを強化することができます。

コンテナとは

コンテナとは、アプリケーションを実行するために必要なランタイム環境や依存関係をパッケージ化し、それを一つのイメージとして管理することができる技術です。

これにより、アプリケーションを実行するために必要な環境を統一し、アプリケーションの移植性や再利用性を向上させることができます。

コンテナは、仮想化技術により、アプリケーションを実行するために必要な環境を構築することができます。しかし、コンテナは仮想マシンとは異なり、アプリケーションはコンテナ上で直接実行されるため、リソースの使用効率がよく、スケールアウトなども容易に行うことができます。

一般的に使用されるコンテナ技術には、Docker, rkt, LXCなどがあります。

Dokerとは/メリット

Dockerは、コンテナ技術の代表的な実装の1つです。
メリットは次のようなものがあります。

  • アプリケーションの移植性: Dockerにより、アプリケーションを実行するために必要な環境をイメージとして管理することができ、アプリケーションの移植性を向上させることができます。

  • アプリケーションの再利用性: 開発やテストにかかる時間を短縮することができます。

  • リソースの効率的な使用: アプリケーションはコンテナ上で直接実行されるため、リソースの使用効率がよく、スケールアウトなども容易に行うことができます。

  • マイクロサービスアーキテクチャの支援: アプリケーションを小さなサービスに分割し、それらをコンテナとして管理することができるため、マイクロサービスアーキテクチャを採用することができます。

  • クラウドへの移行: Dockerイメージはクラウド上でも利用することができるため、クラウドへの移行も容易に行うことができます。

  • コミュニティ: オープンソースであり、活発なコミュニティがあり、多くの人々が開発や改善に取り組んでいるので、多くのツールやドキュメントが公開されています。

CI/CDという方式でありは、開発と運用を同時に行えます。

SDI (Software-Defined Infrastructure)

SDIによって、インフラストラクチャの管理や運用を自動化することができ、スケールアウトや災害復旧などのためのハイアベイラビリティも実現します。また、SDIにより、インフラストラクチャの柔軟性が向上し、ビジネスニーズに合わせたリソースの割り当てが可能になります。

SDIは、サーバー、ストレージ、ネットワークなど様々なインフラストラクチャに適用することができます。

  • 様々な技術が提供されており、例えば、サーバーにおいては、Software Defined Data Center (SDDC) 、ストレージにおいては、Software Defined Storage (SDS) 、ネットワークにおいては、Software Defined Network (SDN) があります。

JASONというコードを使用してインフラを立ち上げる設定方法を記述することができ、ビジネスの環境の変化に対応してインフラを設定することが可能になります。

2.クラウド

クラウドは、必要に応じて他者が所有するハードウェアやソフトウェアをインターネット経由で利用することができるシステムの形態です。

例えば、短期間のキャンペーン用に一時的なサーバーが必要だが、物理的なサーバーを購入するのはもったいない場合や、需要増に応じてサーバーを増減したい場合、すぐにデータベースが欲しいが調達に時間がかかる場合などに利用することができます。

クラウドは物理的なインフラを購入することなく、サーバーやデータベースを借りることができるのが特徴です。

クラウドは仮想化技術によって実現されており、物理的なサーバーを複数の仮想サーバーに分割し、EC2やSaaSなどのサービスとして提供することができます。世界中にデータセンターを持ち、多くのインフラをソフトウェアとして提供しています。

クラウドの5つの基本特性

クラウドには5つの基本特性があり、それらは①オンデマンド・セルフサービス、②幅広いネットワークアクセス、③リソースの共有、④迅速な拡張性、⑤サービスの計測可能性があります。

  • ①オンデマンドセルフサービスは、利用者が必要に応じてサーバーやネットワーク、ストレージを利用できるというもので、いつでも使えるというのが特徴です。
  • ②幅広いネットワークアクセスは、どこにいてもクラウドを使用できることを意味します
  • ③リソースの共有は仮想化を使って物理的なサーバーを共有することにより、クラウドの特徴となっています。
  • ④迅速な拡張性は、負荷が高まったときにサーバーを増減することができることで、サービスの計測可能性は常に使用量を計測し、それに応じて課金することができることです。
  • ⑤サービスの計測可能性はどのぐらいの容量を使っているのか常に計算されています。

クラウドの3つ基本特性

クラウドには3つのサービス形態があり、IaaS、PaaS、SaaSがあり、それぞれハードウェア、ミドルウェア、アプリケーションのどこの範囲まで借りることができます。

SaaS

SaaS (Software as a Service)は、クラウドコンピューティングにおいて、アプリケーションをインターネット経由で提供するサービスのことです。

SaaSは、ビジネスにおける常用アプリケーションの例として、CRM、ERP、オンラインストレージ、ビデオ会議システムなどがあります。これらのアプリケーションは、インターネット経由でアクセスでき、データはクラウド上に保存され、管理されます。

PaaS

PaaS (Platform as a Service)は、クラウドコンピューティングにおいて、アプリケーションの開発、実行、および管理のためのプラットフォームを提供するサービスのことです。

IaaS

IaaS (Infrastructure as a Service)は、クラウドコンピューティングにおいて、コンピュータリソース(サーバー、ストレージ、ネットワークなど)をインターネット経由で提供するサービスのことです。

IaaSは、Amazon Web Services (AWS), Microsoft Azure, Google Cloud Platform (GCP)などが代表的なサービスであり、それらは、サーバー、ストレージ、ネットワークなどの様々なインフラストラクチャリソースを提供しています。

クラウドの利点

クラウドは柔軟で自由度が高く、短期間で調達ができるなどの利点がありますが、自社のコントロールの範囲が制限されるというデメリットもあります。

判断は自社所有か他社所有かの視点で考える必要があります。

クラウドはクラウド業者の運用ルールを守らなければならず、サービスがメンテナンス停止した場合に使用できなくなることもあります。また、プライベート型やパブリック型など、複数のクラウドを組み合わせることで、ハイブリッド型を実現することもできます。

クラウドの進化

クラウドは1980年代から2000年代にかけて集中コンピューティングから分散コンピューティングへと発展し、柔軟な管理構成が可能になりました。

最近ではフォグコンピューティングやエッジコンピューティングなどが流行っており、IOTデバイスなどに近い場所にサーバーを置いて処理を行うことで、クラウドの中央管理を分散させることができるようになっています。

クラウドはIOTやAI、ブロックチェーンなどと組み合わせることで、さらに効率的なサービスを提供することができるようになります。

クラウドIOT

クラウドIoT (Internet of Things)は、IoTデバイスが接続され、それらのデータをクラウドに転送し、処理し、分析することにより、ビジネスにおける洞察力を提供する技術です。

クラウドIoTは、IoTデバイスから収集されたデータをクラウドに転送し、それを利用してビジネスインサイトを得ることができます。また、クラウドIoTは、IoTデバイスを遠隔から管理することもできます。

クラウドIoTは、様々な業界において活用されており、例えば、工場や倉庫などにおいては、生産状況や設備のステータスを監視し、維持管理を行うことができます。また、医療やヘルスケアなどにおいては、健康状態を監視し、健康管理を行うことができま

クラウドAI

クラウドAI (Artificial Intelligence)は、AI技術をクラウド上で提供するサービスのことです。クラウドAIは、大量のデータや高性能のコンピューティングリソースを利用し、AIアルゴリズムをトレーニングし、推論を行うことができます。

クラウドAIは、開発者やデータサイエンティストに対して、AIアルゴリズムの開発やトレーニングに必要なリソースを提供することができ、開発効率を向上させることができます。また、クラウドAIは、APIを提供し、開発者はそれを利用して、アプリケーションにAI機能を統合することができます。

クラウドAIは、Amazon Web Services (AWS), Microsoft Azure, Google Cloud Platform (GCP)などが代表的なサービスであり、それらは、機械学習、自然言語処理、画像認識などの様々なAI技術を提供しています

クラウドファーストの時代

現代のビジネス環境は、クラウドファーストな時代にあります。企業は、クラウドサービスを利用し、ビジネスプロセスを改善し、コストを削減することができるようになってきています。

クラウドインフラストラクチャを利用することで、企業は、必要なリソースを動的に割り当てることができ、ビジネスニーズに応じてスケールアウトすることができます。また、クラウドサービスを利用することで、企業は、ITインフラストラクチャの管理や運用の負担を軽減することができます。

さらに、クラウドサービスは、AIやIoTなどの最新技術を活用することができるため、ビジネスインサイトを得ることができます。企業は、データを分析することで、顧客ニーズに応えることができ、競争優位を維持することができます。

クラウドファーストな時代は、企業にとって、新たな機会を提供しています。

企業は、クラウドサービスを活用しビジネスを効率化し、イノベーションを促進することができるようになり、ビジネスを効率化し、イノベーションを促進することができるようになります。

しかし、クラウドに移行する際には、セキュリティやプライバシーなどのリスクも考慮する必要があります。

クラウドファーストな時代を迎えるためには、企業はクラウドサービスを活用することで、ビジネスプロセスを改善し、イノベーションを促進することができますが、それと同時にセキュリティやプライバシーなどのリスクも適切に管理することが重要です。

3.AWSの仕組み

クラウドサービスのAWSにおける基本的なサービスの範囲についてご紹介です。

AWSは、インフラやシステムの機能をブロックパーツのように、オンライン上で組み合わせ、自分の好きな構成を実現する仕組みです。

例えば、サーバーを作成する場合はEC2を使用し、仮想サーバーを瞬時に作成できます。

そして、冗長性を保つためには複数の仮想サーバーを作成し、ロードバランサーの機能を設置し、トラフィックをバランシングすることが可能です。これによって処理を分散し、負荷を下げることもできますし、1台がダメになってもアプリケーションを止める必要はありません。

また、データベースの構成やVPCという仮想ネットワークを使用し、プライベートやパブリックのネットワーク構成も可能です。

外部との連絡としてドメインURLを構成する場合は、ルートフィフティIIIを使用し、ドメインの名前解決を行いURLアクセスを実現します。

そして、データの中長期保存には、スナップショットやSSDなどのストレージを使用します。必要な機能に応じて、クラウド上で提供されているサービスを使用して構築できます。

  • ①コンピューティングサービスは、サーバーなどのコンピューティング処理を提供します。
  • ストレージサービスは、データを保存するためのストレージハードディスクのようなサービスを提供します。
  • ③ネットワーキングサービスは、仮想ネットワークを作成し、データベースサービスへの接続を提供します。
  • ④データ分析型サービスは、様々なタイプのデータベースを用意し、データの分析処理を提供します。
  • ⑤セキュリティサービスは、インフラやアプリケーションのセキュリティを強化するためのサービスを提供します。
  • ⑥マネージメントサービスは、ID管理やモニタリングなどを提供します。
  • ⑦アプリ結合連携サービスは、メッセージング処理やデータの連携を提供します。
  • ⑧移行・移転サービスは、オフィスやデータセンターの環境からクラウド環境にインフラやデータを移行するサービスを提供します。
  • ⑨コスト管理サービスは、ブレスのコストを確認し予測することができるサービスを提供します。
  • ⑩開発支援サービスは、WS上でアプリケーションを開発しデプロイすることができるサービスを提供します。

さらに、最先端のテクノロジーも利用できるサービスもあり、人工衛星やIOTやAI、ロボットなどのサービスを提供しています。

AWS/グローバルインフラ構成

AWSのグローバルインフラは、リージョン、アベイラビリティゾーン、エッジロケーションを使って、世界中にデータセンターやデータロケーションを展開しています。

特に、エッジロケーションはコンテンツ配信のためによく使われる場所で、ローカルゾーン、WAVElengthZone、ダイレクトコネクトロケーションも特化したサービスを提供する場所があります。最新のロケーションの数は、AWSのグローバルインフラストラクチャーのWebページで確認することができます。ただし、数値は定期的に変更されるため、最新の情報を確認することをおすすめします。

これから各ロケーションを学んでいきましょう。

リージョン

リージョンとは、データセンターが集積された地理的な場所のことです。

AWSでは北米、南米、欧州、中国、アジアパシフィック、南アフリカ、中東などの地域ごとに複数のリージョンが展開されています。例えば、アジアパシフィックでは東京、大阪、シンガポール、香港などの様々なリージョンがあります。

各リージョンは、複数のエージェントによって構成され、地理的にも物理的にも分離されています。

リージョンによって価格や利用可能なサービスが異なりますので、利用する前にはリージョンを選択し、リージョンごとの価格を確認する必要があります。

アベイラビリティゾーンの数は、リージョンの数によって決まります。
例えば、日本には東京と大阪の2つのリージョンがあり、大阪ローカルリージョンは現在2つ以上あります。

主要なリージョンは東京リージョンで、大阪ローカルリージョンは通常は利用できませんが、災害復旧などの特殊な場合に利用できる特別なリージョンになっています。

リージョンは物理的にかなり離れており、少なくとも何百キロ離れている必要があります。これは災害が発生した場合に影響を受けないようにするためです。

ただし、隣接するリージョンは専用線のネットワークで接続されており、データのやり取りは可能です。

一部のリージョンは接続できないため、連携もできないことがあります。

その一例が中国国内のリージョンで、北京リージョンは政治的な理由により他のリージョンと完全に断絶されています。中国国内におけるデータベースサービスは、グローバルなデータベースサービスとは独立して、中国専用のサービスとして提供されています。

香港リージョンだけが他のリージョンと接続して使用できます。

また、リージョンによって、AWSサービスの利用可能性や価格が異なります。例えば、バージニア北部では新しいサービスが頻繁にリリースされますが、それが東京リージョンですぐに使用可能というわけではありません。

これは新しい機能の使用にタイムギャップがあることが原因である可能性があります。

アベイラビリティゾーン(AZ)

アベイラビリティゾーン(AZ)は、複数のデータセンターから構成された論理的なデータセンターのグループで、冗長な電力源ネットワークや接続機能を備えています。一つのリージョン内では、論理的なデータセンターグループを構成し、物理的なデータセンターの単位である場合もあります。

AZは複数のデータセンターに存在し、データベースリソースを提供する実際のサーバーが設置されています。これにより、高い可用性、耐障害性、拡張性を持った本番用システムの運用が可能になります。

例えば、単一のデータセンターにシステムをホストし、オンプレミス環境で運用しているケースが多いですが、その場合、データセンターが停電や災害により停止する可能性があります。

しかし、AZは2つ使うことによって、地理的に離れたデータセンターにシステムを冗長化することが可能になります。

また、複数のデータセンターで構成されているAZのケースでは、エージェント1つでも冗長化がされている可能性があります。

各エージェントは個別の電力源、冷却システム、物理的セキュリティを持ち、AZ間は冗長で低レイテンシーなネットワークを介して接続されています。そのため、データのレプリケーションは高速に実施されます。

アプリケーションがエージェント間で分割されている場合、停電、落雷、竜巻、地震などの問題からより安全に保護され、システムが保護されます。

各エージェントは、それぞれの他のエージェントから物理的に意味のある距離数キロメートルは離れていますが、互いは100キロ以内、60マイル以内に配置されているため、リージョンの構成要件を満たしています。

単一のAZのシステムは、AZ障害に対して非常に弱くなっています。障害はなかなか起きないようにはなっていますが、絶対に発生しないことは保証できません。

23年前には東京リージョンの一つのAZがダウンし、複数のモバイルアプリがダウンして使えなくなったという事例がありました。これらのアプリは、単一エージェントになっていて、障害によって機能しなくなる構成をしていたようです。

そのため、アプリケーションを構成する際は、常にデータレイヤーもアプリケーションレイヤーも、すべてのレイヤーでマルチエージェント構成をすることによって、一つのエージェント障害がクリティカルな影響を与えないようにすることが重要です。

複数のネットをまたぐと物理的な耐久性などが向上しますが、システム間の連携や共有が一部制限されることがあり、それをうまくコントロールすることが必要になります。

単一AZ内では共有できない設定があったりするため、ネット上で連携するための追加設定が必要になることがあります。そのような対応をするためには工夫が必要です。

また、リージョンの選択も非常に重要です。

データやシステムに関連する法律や社内規定を考慮し、基本的には自身の身近なリージョンを選択してシステムを構築することが重要です。

ユーザーが一番近いリージョンを選択することが基本で、これによりシステムのレイテンシーが低くなります。

また、選択する国の法律に影響される可能性があるため、他の国のリージョンを選択する際は、その国の事情も考慮する必要があります。事業継続性計画やBCPなどの対策のためには、データを保存する先や予備システムとして別リージョンを利用することも考えられます。

例えば、東京リージョンにデータを持っておき、全く関係ない東部アメリカのリージョンに予備システムを持っておくことで、東京リージョンで使えなくなった場合でも継続して利用できるようになります。

エッジロケーション

エッジロケーションとは、グローバルにコンテンツ配信に利用されるロケーションのことで、基本的にクラウドフロントで使われます。

現在は47カ国90以上の都市にある310以上のPOP(POINT OF Presence)によって構成されており、これが300以上のエッジロケーションと13のリージョン別のリージョナルエッジキャッシュで構成されています。

リージョン別エッジキャッシュは個別のPOPよりも大きいため、オブジェクトは最も近いリージョン別エッジキャッシュロケーションでより長くキャッシュを残せるという構成になっています。

エッジロケーションに加えて、マルチプルエッジロケーションもあり、これを使って、グローバルにコンテンツを最適に配信することが可能になっています。

エッジロケーションの効果的な活用

エッジロケーションは、IoTデバイスなどが接続される場所において、データを収集し、処理し、分析することにより、リアルタイムの感知や推論を実現する技術のことでしたね。

エッジロケーションを効果的に活用するためには、以下のような方法があります。

  • データの収集:エッジデバイスは、現場でのデータ収集に適しています。効率的なデータ収集により、ビジネスにとって有用な情報を収集することができます。

  • データの処理:エッジデバイスは、データを処理することで、リアルタイムの感知や推論を実現することができます。例えば、画像認識を行うことで、現場の異常を検知することができます。

  • データの分析:エッジデバイスは、収集したデータを分析することで、ビジネスにとって有用な情報を抽出することができます。

  • ネットワークの混雑軽減:エッジデバイスは、データを処理し分析することで、クラウドに転送するデータ量を減らすことができ、ネットワークの混雑を軽減することができます。

  • ローカルでのデータ保護: エッジロケーションはローカルにあるデータを保護することができ、クラウドに転送する必要のないデータを保存することができます。

ローカルゾーンとは?

ローカルゾーンは、クラウドサービスプロバイダが提供するデータセンターのことで、特にクラウドインフラを提供するAWSが提供する、特定の地域に近い場所にあるデータセンターのことを指します。ローカルゾーンには、AWSの主要なサービスが提供され、これによって、地域内にあるアプリケーションやデータに対して高いパフォーマンスと低い遅延でアクセスすることができます。

ローカルゾーンは、遠隔地にあるデータセンターに比べ、データ転送の距離が近いため、データのやり取りやアクセスが高速になります。そのため、規模の大きなオンプレミスアプリケーションをクラウドに移行する際には、ローカルゾーンを活用することで、高いパフォーマンスを実現することができます。

Wavelength Zoneとは?

AWS Wavelength Zonesは、AWSが提供する、5Gネットワークに接続された、地域に近い場所にあるデータセンターです。

Wavelength Zonesは、クラウドインフラストラクチャと5Gネットワークを組み合わせることで、低遅延、高帯域幅、高性能なアプリケーションを実現することができます。

AWS Wavelength Zonesは、モバイルデバイスやIoTデバイスに対して、高パフォーマンスなアプリケーションサービスを提供することができ、モバイルゲームやAR/VRなどのアプリケーションに特に適しています。

また、Wavelength Zonesは、5Gネットワークと組み合わせることで、データを迅速に転送し、処理することができます。

これにより、高性能なアプリケーションを実現し、エンドユーザーに高品質なエクスペリエンスを提供することができます。

4.そもそもAWSを選ぶ意義とは?

AWS (Amazon Web Services)は、アマゾンが提供するクラウドコンピューティングサービスのことで、インフラストラクチャのレンタルやアプリケーション開発・実行など、企業にとって必要なITリソースを提供します。

AWSによって、企業は、運用や管理の負担を軽減しながら、必要なリソースを動的に割り当てることができ、ビジネスニーズに応じてスケールアウトすることができます。また、AWSは、様々なサービスを提供しており、開発者は、それらを利用してアプリケーションを開発することができます。

AWSは、ビジネスにおいて大きな意義を持っています。AWSを活用することで、企業は、ITリソースを簡単に取得し、ビジネスプロセスを効率化することができます。また、AWSは、AIやIoTなどの最新技術を活用することができ、ビジネスインサイトを得ることができます。

Amazonの巨額投資金額

Amazonは、研究開発において大きな投資を行っています。具体的な数値は、年々異なりますが、最新の情報によれば、2022年のAmazonの研究開発費は、約22億ドル程度となっています。これは、Amazonが提供するサービスを改善し、新しいサービスを開発するために投資していることを示しています。

Amazonは、AIや機械学習、IoTなどの最新技術においても積極的に研究開発に取り組んでおり、それにより顧客に提供するサービスの質を向上させています。Amazonは、研究開発費を投入することで、競争力を維持し、顧客に提供するサービスを改善し続けることができるようになっています。

そのため、とりあえずAWSを選択しておけば間違いありません。

5.まとめると

AWSは、IAAS(Infrastructure as a Service)、PAAS(Platform as a Service)、SAAS(Software as a Service)など、様々なクラウドサービスを提供しており、。AWSを選ぶ理由の一つに、市場シェアがトップに位置していることが挙げられます。AWSは、常に市場シェアのトップに位置し、調査会社のガートナーなどによっても常にリーダーの位置が確認されています。また、アマゾンは投資額も圧倒的に多いため、クラウドをリードすることができていると言われています。


というわけで、今回は以上です。
引き続きで、徐々に発信していきます。

コメントや感想を受け付けています。ちょっとした感想でもいいので嬉しいです。

それでは、以上です。

【簡単】解説!!「IAM概要」sec.2【AWSアソシエイト資格対策/まとめ】

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