こんにちは、ヤク学長です。
今回は、「Rの基礎を理解しよう/変数/関数」を紹介します。こんにちは、ヤク学長です。
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Rの基礎を理解しよう
Step1 : Rで使われる言葉を学ぼう
Rの基本語を理解しましょう。普段、我々が物事を考える際に、漢数字の「一」は数字の1というように、容易に理解することが出来ます。
しかし、これをコンピューターが理解しようとすると、コンピューターは文章の内容を理解して、自動的に漢数字を数字に変換するようなことはできません。
人が意図する変換を実行するためには言葉の変換を明示的に示してあげる必要があります。
今回は、Rで数値型と文字列型ついて解説を行います。
Step2 : Rで基本言語の実践をしよう
Rで基本語を実践していきましょう。
まずは、コンソール画面を見やすくするために画面を右側にもってきます。
※VIEW>>PANES>>Console On Rightを選択することで、Consoleを右側に持ってくることが可能
Rでは、数字の1と文字列の1は別物です。「”」ダブルクォーテーションで囲まれた文字を文字列型というふうに認識します。文字列は数値ではないので、Rでは足し算をする場合、エラーを返すという仕組みです。
“1”+”2″はエラーが出ます
Rの様々な型
Rで使われる言語には様々な型が存在します。
数値型の例 | 0.123 | 1/2
整数型の例 | 1L | 2L
文字列型の例 | ”0.123″ | ”あいうえお”
str()で囲うと、それがどんな型なのかを表示してくれます。
str(0.123)
num 0.123
→数値型
str(1L)
int 1
→整数型
str(“あいうえお”)
chr “あいうえお”
→文字列型
コメントの書き方
コメントについて解説します。
コメントは、プログラミング言語を利用する場合にかなり多用する要素です。
コメントの付け方は「#」シャープ記号をうつだけです。
#あいうえお
コメントの付け方は簡単ですね。
Step3 : Rで変数を実践しよう
変数を実践してみよう
Rで変数を実践してみましょう。
変数は文字列を活用する事で作成できます。
たとえば、xという変数を作って、そこに数字型の1を保存するには、
x <- 1
とします。つまり、「<-」 という記号を使用します。
x
を実行すると、コンソールにで中身を表示することができます。
加えて、Environmentにも x という名前で数字の 1 が表示されています。
変数の入れ替え
xは、一度設定しても中身を入れ替えることができます。
x <- 200
を設定して、
x
を実行してみましょう。先ほど入力した1に上書きされて、新しく200が格納されました。
※変数の注意点
- 基本的に記号は使えない
- 数字とアンダースコアは先頭に配置しなければ使用可能
変数の消去
rmはremoveの略であり、作成した変数を消す命令です。
rmは変数を1つ消すこともできますし、2つ以上を消すことも可能です。
rm(.x)
実行する事で消去できます。
※例えば、rm(x1, x2)で2つ以上を消すことも可能
Step4 : 関数の使い方
ここからは、関数の使い方を見ていきましょう。
関数は、str()やrm()、ls() のように、文字列の後にカッコがつき、
カッコの中身に対して作動するものを関数と呼びます。
list=ls()
としてあげると、様々な変数を格納することが出来ます。
やってみましょう。
x1 <- 1
x2 <- 2
x3 <- 3
このように3個の変数がある場合、
ls()
ls関数で、変数の名前をすべて呼び出すことができます。
これを利用して、rmのlistの命令の部分に、ls()を使うと、
rm(list=ls())
変数を全部消すことができます
続いて、型の変換です。
Step4 : 型変換
x1からx5まで3つの変数を作成します。
x1 <- 1
x2 <- 2
x3 <- 3
3つの変数をつくりました。
実は、、変数は変数同士で計算することができます。全部の変数の値を足して、
新しい変数に結果を代入したい場合は、次のように書きます。
x_rei <- x1 + x2 + x3
x_rei
実行すると、正しく計算されていましたでしょうか。
いったん削除します。
続いて、文字列をいれてみましょう
x1 <- “あいうえお”
x2 <- “かきくけこ”
x1 + x2
いかかでしょうか?文字列が入った変数同士はを足すことができないんです。
このようなケースでは型変換を利用します。
例えば、「文字列型→数字型」に変換したいので、
as.numeric(“1”)
このようにas.numeric関数を利用しましょう。
もし、変換できない場合は、
NA(Not Available=欠損値)に変換されます。
続いて、「数字→文字列型」に変換する場合は、
as.character(10)
as.character関数を用います。
以上です。お疲れさまでした。
これで、Rの基本としての変数と型変換が理解できましたね。
続いて、Rのベクトル操作について学んでいきましょう。